「スターの育成、従業員の育成」

・AV人気はいつまで続くか?
AVそのものは10年や20年は廃れないだろうが、いつまでも人気のある AV女優さんがストリップに流れてきてくれるだろうか?
踊りやライブステージの合う女優さんは続けてくれるかも知れない。 業界間の共生は今後も必要だと思うが、風俗や水商売、撮影サービスなど 共生する先はいろいろある。
女優さんの適性に応じて棲み分けが出来てくる可能性もある。ストリップ劇場は AV人気に安住することなく、次の手を探っていく必要があろう。

・道頓堀劇場で見るべきもの → スターの育成
札幌で再起し渋谷に復活した道劇。以前の道劇にも清水ひとみや影山莉菜ら スターがいた。今もスター(候補)が生まれている。彼女らはAVには出ていない。

道劇のHPの募集広告を見ると、 明日のスターはあなたです!ヌードタレント大募集 「踊りがすき」「芝居がすき」 「自分を変えたい」そんなあなた!道頓堀劇場でスターを目指しませんか? 初めての方でも安心して舞台に立てるよう一からやさしくレッスンします...
〔スター誕生まで〕
道劇チーム入団→練習生→本格デビュー→ファンがついた→ソロデビュー  →マスコミ騒然→人気爆発→テレビ・ラジオにも出演→スター誕生
代表清水ひとみ これまでの出演作品(ドラマ、NHK.....)
道劇は、こだわりと時代対応の双方を備えた長期的経営ビジョンを持っていると 思う。スターの育成という観点で学ぶべきものがある様に思う。

・従業員の育成
舞台芸術としての演出の枠組みにはこだわり続けて欲しいし、 「お客様は神様です」という掲示(=経営姿勢表明)も続けて欲しい。 そしてそれを体現する従業員を育成して欲しい。
私は、東洋の従業員が他劇場より劣っているとは思わない。むしろ身なりや言葉 使いなど優れていると思う。しかしながら経営方針を体得し接客で実践するのは 並大抵のことではないはず。努力向上すべきことは多い。お客の声の言いなりに なる必要はないが尊重はすべき。顧客の声をどうやって吸い上げるか?  今、東洋にはHP等の仕組みもない。これも課題の一つ。
従業員の入れ替わりも激しい。経営方針を実践できる従業員の定着が大きな課題 だと私は思う。個人的な意見だが、リピーターの確保という点で従業員の接客の 良し悪しは、けっこう大きな集客要因になっているのではないかと思う。
この世界ではタブー的な考えかも知れないが、従業員にとっても魅力ある劇場経営 という観点も必要なのではないか? 内情は知らないが、ストリップが好きなら 仕事にはやりがいがあるだろうから、後は気骨があって尚且つ人当たりのよい 接客センスのある従業員に思い切った処遇改善をはかるとかであろうか。
仕事に対して処遇で報いないと、従業員の不満があらぬ方向に向かって劇場に ダメージを与えるというような最悪の事態を招くかも知れない。
(終り)