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     大学経営の困難

        ―神戸の例―


世間では、少子化が進んで、大学経営が困難になる、というニュースを耳にすることがありますが、神戸市では、大学・教育連携推進課という部署があるそうです。そこでは、「神戸市と大学等との連携の取り組み」が紹介され、神戸市に所在する大学のマップ、市内の大学等が神戸に及ぼす経済波及効果の推計結果に関する報告書などが掲載されています。さらに、神戸市内の大学・短期大学一覧が掲載され、各大学のサイトへのリンクが貼られています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a95287/shise/about/construction/daigaku_kyouikurennkei.html
https://www.city.kobe.lg.jp/a95287/shise/kekaku/kikakuchosekyoku/college/index.html
https://www.city.kobe.lg.jp/a95287/shise/kekaku/kikakuchosekyoku/college/gakkoichiran.html

しかし、それらを見ると、私の学生時代(1970年代)とは大きく変わってしまったなという思いがします。私と同年代の方々は、共感して頂けるかもしれないので、以下では、目についた限りで、ご紹介します。

神戸商船大学→神戸大学海事科学部(2003年)
https://www.kobe-u.ac.jp/ja/about/outline/history/kaijikagaku/
https://www.maritime.kobe-u.ac.jp/maritime/history.html
*実は、2002年に神戸商船大学の大学院生がリンチ殺人の被害者になるという事件が起きており、それを扱った本も出版されています。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784794215284

神戸商科大学・姫路工業大学・兵庫県立看護大学→兵庫県立大学(2004年)
https://www.u-hyogo.ac.jp/about/history/

神戸市外国語大学→移転(1986年)→公立大学法人に移行(2007年)
https://www.kobe-cufs.ac.jp/about/kcufs/history.html

神戸海星女子学院大学→文学部英語英米文学科・フランス語フランス文学科募集停止(2004年)→文学部国際英語メディア学科募集停止・文学部を現代人間学部に名称変更(2008年)
https://www.kaisei.ac.jp/college/profile/history

親和女子大学→共学化に伴い大学名を「神戸親和大学」に変更(2023年)
https://www.kobe-shinwa.ac.jp/about/history/

ちなみに、神戸女学院は、もともと神戸で開学しましたが、すでに1933年に西宮市に移転しています。
https://www.kobe-c.ac.jp/about/outline/history/

私が神戸大学の大学院生であった頃は、法学部に事務助手の制度があり(今でもあるかもしれませんが)、海星・親和・女学院の出身者が教員のサポートをするために雇われていたので(いわば教員数名共同の秘書)、これら三つの大学を挙げましたが、他にも多数の大学が神戸市に所在しているのは確かです。しかし、その前途は、他の地域と同様に困難と思われます。



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