2 関西支部 兵庫県代表 神戸市立烏帽子中学校吹奏楽部 (指揮 : 山崎博司) 金賞 初出場 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 「ウィーンの朝・昼・晩」序曲 (F.スッペ)朝早い時間の演奏にもかかわらず、なんともシンフォニックでダイナミックなサウンド。木管系についても、サックスのソロも麗しい。ただ、ところどころ、ピッチが不安定なのが残念。朝一で、定まり切らなかったか。それにしても、兵庫県からは、西宮市、上甲子園市、三木市と、優秀なバンドが出ていたが、神戸市からも、豊かな響きを持つバンドが出てきて、頼もしい。それにしても、サックス君は、終始大活躍でしたね。後半のアンサンブルも、安定してて良かった。 |
3 中国支部 島根県代表 出雲市立第二中学校吹奏楽部 (指揮 : 渡部修明) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 歌劇「運命の力」序曲 (G.ヴェルディ)この課題曲、なんかどうでもいいような曲でしたね。さて、自由曲。冒頭から、安定感のあるサウンドはさすが。昨は就任直後で、鍛えたり無かった為か、銀賞に甘んじたこのバンドを今年金賞に導いたのは、もと出雲一中の渡部先生。出雲の中学バンドの歴史に、新たなページを開いてくれました。オーボエのソロのミス等、今後の課題はあるものの、1年半で、ここまでサウンドを作りあげて来たのは立派。生徒さんの努力も凄まじかったのでしょう。この年は、中学の部金賞のうち3団体が「運命の力」でした。 |
11 西部支部 沖縄県代表 那覇市立那覇中学校吹奏楽部 (指揮 : 久高友之) 金賞 出場4回目 課題曲 D : 行進曲「青春は限りなく」 (奥村一) 自由曲 : 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲 (G.ヴェルディ)この年の西部支部の代表は、2校とも沖縄勢。とにかく、70年代の沖縄勢の活躍は凄まじかった。九州だけでなく、全国制覇を当たり前のようにやってのけるバンドが続出した。さて、この年の那覇中のサウンドは、ダイナミックレンジも広く、個々の楽器の横の繋がりも完璧で、透き間のないサウンドで、ヴェルディのお馴染の曲を、ほぼ完璧に近い表現力で、再現した。個々のテクニックがかなり高いかといえば、そうではないんだけど、全体がブレンドされて出てくるサウンドが非常に厚味があって、かつ繊細に音楽を奏でる感じ。特にラストのサウンドのブレンド具合の美しさは、筆舌に尽くしがたい。 |
14 東海支部 静岡県代表 島田市立島田第二中学校吹奏楽部 (指揮 : 首藤栄市) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : バレエ音楽「ガイーヌ」 より アイシェの目覚めと踊り、レスギンカ舞曲 (A.ハチャトゥリアン)コンクール全国大会の常連校。非常にバランスのいいサウンドで、この年はアンサンブルもお見事。色彩感のあるダイナミックレンジの広いサウンドは、非常に心地良い。自由曲の選曲も、このバンドのサウンドにぴったりで、非常にレベルの高かったこの年の金賞を文句無く受賞した。トゥッティでも、ピッチをはじめ、サウンドに全く乱れが見られないのは、さすが。欲を言えば、サウンド全体に艶が出ると、申し分なくなる。 |
16 関西支部 兵庫県代表 西宮市立今津中学校吹奏楽部 (指揮 : 得津武史) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : エル・サロン・メヒコ (A.コープランド)サウンドが非常に安定してて、自信たっぷりにスタートするエル・サロン・メヒコは、いかにも今津らしい堂々とした演奏で、他の追随を許さない。個々の楽器のテクニックも素晴らしい。テクニックだけでなく、しっかり詠いながら、速いパッセージをこなしているのが心憎いね。トゥッティでも何の不安もない。 |
17 西部支部 沖縄県代表 那覇市立石田中学校吹奏楽部 (指揮 : 屋比久勲) 金賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 歌劇「運命の力」序曲 (G.ヴェルディ)う〜ん、やっぱり沖縄サウンドの奥深さは凄い。冒頭からして、聴き手を引きつける完璧なサウンドの構築だ。とうとうと歌い上げる、主題の表現力もお見事っ。ユニゾンのなんとも綺麗な事綺麗な事。音楽で心現れる瞬間って、こういう状態の時を言うんだろうね。ブラス系のレガート奏法も美しい。ただ、中盤の木琴の出現が、ちょっと・・・・。それにしても、場面転換の表現力は素晴らしい。中学生バンドのプロ・・・・みたいな感じか。ラストも圧巻!!会場から自然に発せられたブラボーの声には納得。 |
20 東京支部 東京都代表 豊島区立第十中学校吹奏楽部 (指揮 : 酒井正幸) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 交響詩「海」 より 風と海との対話 (C.ドビュッシー/八田泰一)この年は課題曲で結構ミスがあったようだが、自由曲でそれを挽回。この曲もコンクールでは常連となったナンバーでけど、その中でも、この年の豊島の演奏は、秀逸な演奏のひとつ。全体的にはコンパクトにまとめられた「海」という感じだが、個々のテクニックに裏づけられた、トータルなサウンド感が、心地よい。演奏後は、結果に対して、当事者達は覚悟を決めていたようだが、招待演奏をはさんで、これで9年連続金賞受賞を達成。しかし、この年を最後に、豊島十中は、全国大会金賞から遠ざかる事になる。 |
22 北海道支部 日胆地区代表 室蘭市立港北中学校吹奏楽部
(指揮 : 高木利正) 金賞 初出場 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 歌劇「運命の力」序曲 (G.ヴェルディ)本日3団体目の「運命の力」。冒頭はややあっさり系。「塩ラーメン」てとこか。全体的にテンポ設定が速めなので、少々落ち着かない。その為か、細かいフレーズが細部まで全面に出てこないのが惜しい。前半の主題は、しっかりと歌い上げた、好演。ホルンのピッチがやや不安定なのが残念。あと、時折ブラス系に木管系が阻まれてしまうのも残念。ただ、サウンド自体は、シンフォニックで、耳当たりがいいし、聞きごたえは充分。最後は、見事なアンサンブルと高揚感で、中学校の部の最後を締めてくれた。 |
1 東北支部 青森県代表 八戸市立湊中学校吹奏楽部 (指揮 : 佐藤憲一) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : スペイン奇想曲 より 第3、4、5楽章 (N.リムスキー・コルサコフこの学校は東北の名門校で、70年代前半は、特にユニークな選曲で楽しませてくれた。この年は、74に同じ東北の古豪、秋田山王中が歴史的な名演を残したスペイン奇想曲で登場。サウンド自体は東北独特のシンフォニックなサウンドなんだけど、個々のテクニックやアンサンブルの未熟さが目立った演奏でもあった。しかし音楽的な躍動感は頼もしい。 |
4 中国支部 島根県代表 出雲市立第一中学校吹奏楽部 (指揮 : 錦織雄司) 銀賞
課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : スペイン奇想曲 (N.リムスキー・コルサコフ)昨年は5年連続金賞による招待演奏だった、出雲一中。昨年から指導者が交代したんだよね。この先生は元もと合唱の専門だったような・・・・。だからなのか、詠い方は非常に上手なんだけど、楽器のコマ来いフレーズの導き方とかが、いまひとつ。この曲は、74年に、秋田の山王中学校が歴史的な名演を残しているが、あの演奏はやっぱり超中学校級だったんだなって、他校の演奏を聞くとわかるね。ただ、サウンドの繊細ささ、まろやかさは、やはり伝統校ならではのもの。さて、この名門校、金賞復活の日は来るか・・・・。 |
5 北陸支部 福井県代表 金津町立金津中学校吹奏楽部 (指揮 : 武井秀明) 銀賞
課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : シンフォニックバンドのための序曲 (兼田敏)非常にアンサンブルのしっかりとした、聞きごたえのある聞き心地のいいサウンドが素晴らしい。ただ、難をあげるとすれば、全体的に当たり障りのない音楽になている部分か。このバンドは銀賞の中でも、金賞と紙一重ぐらいのところにあったと思われるので、その点が非常に残念。 |
6 関西支部 兵庫県代表 伊丹市立伊丹東中学校吹奏楽部 (指揮 : 永澤譲) 銀賞
初出場 課題曲 E : 行進曲「朝をたたえて」 (湯山昭/岩河三郎) 自由曲 : バレエ組曲「三角帽子」 より 終幕の踊り (M.ファリャ)個々のテクニックは構築されているが、全体的にサウンドのバランスがもうひとつ。あと、中盤のテンポ設定にも疑問が残る。しかし、音楽全体の躍動感は、心地よかった。 |
7 東北支部 秋田県代表 秋田市立山王中学校吹奏楽部 (指揮 : 羽川誠) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 「ダフニスとクロエ」第2組曲 より 夜明け、全員の踊り (M.ラヴェル)冒頭のクラリネットからして、もういただけない。ピッチも全体的に不安定で、この曲を演奏するには、力不足だったと思われる。こうして考えると、やっぱり76年の出雲一中は、凄かったんだね。この当時の中学校だと、やはりこれぐらいなのが普通だったのかも。個々の楽器のバランスもいまひとつだし、かつての山王中学校のサウンドのイメージはもうない。後半のアンサンブル力とかはやはり、さすがに伝統的なものがあるので、復活を期待したい。 |
8 関東支部 新潟県代表 長岡市立南中学校吹奏楽部 (指揮 : 小杉芳則) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 序曲「祝典」 (F.エリクソン)非常にアンサンブルのしっかりとした、縦の線が繊細なサウンドが心地よい。曲の最後まで、緊張感が持続するのも、素晴らしい。北陸のバンド独特のきらびやかなブラス、そしてリズム感の良さで、自由曲を躍動感たっぷりに聞かせてくれた。 |
9 東海支部 長野県代表 長野市立柳町中学校吹奏楽部 (指揮 : 内田満) 銀賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 管弦楽のための「映像」第2番 「イベリア」 より 町の道といなかの道 (C.ドビュッシー)ピッチも安定した、きらびやかなサウンドが、ドビュッシーのハーモニーを色彩豊かに再現している。この年の中学の部は、金賞バンドの完成度がかなり高いので、ちょっとした音楽的な完成度で銀賞になる・・・・という状況になっている。このバンドも、クォリティの高い音楽をやっていたが、もうひとつ、突き抜ける音楽表現が足りなかった。 |
10 東北支部 宮城県代表 石巻市立石巻中学校吹奏楽部 (指揮 : 鈴木清一郎) 銀賞
課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 (R.ワーグナー)この自由曲は、コンクールで何度も何度も取り上げられてきた、お馴染の曲。楽譜に記されているひとつひとつの音符は的確に再現されているが、ワーグナー独特のレガート奏法は完全には表現されていなかった。あと、細かいミスが、随所に見受けられたのも、残念。しかし、めりはりのある、非常にさわやかなサウンドは心地良かった。 |
12 東海支部 岐阜県代表 穂積町立穂積中学校吹奏楽部 (指揮 : 大平亨) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 交響曲第4番 より 第4楽章 (P.チャイコフスキー)トゥッティでのピッチの不安定さは、やはり痛い。過去にいくつかの名演がコンクールで誕生しているお馴染の曲だが、細かいフレーズ等のアンサンブルは、非常に心地良く響いてくる。中盤のテンポ設定はいまひとつ。しかし中学生としては、非常に安定した演奏だった。 |
13 東京支部 東京都代表 板橋区立赤塚第三中学校吹奏楽部 (指揮 : 磯和利) 銀賞
課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 歌劇「イーゴリ公」 より ダッタン人の踊り (A.ボロディン)個々のテクニックはしっかりしているが、それが美味い具合にブレンドされるにいたっていないのが残念。あと随所に細かいミスがあるのも、ちょっといただけない。アンサンブルの強化と、サウンドのバランスの構築が望まれる。しかし、明るいサウンドは都会的で洗練されている。 |
15 四国支部 愛媛県代表 松山市立拓南中学校吹奏楽部 (指揮 : 松本武久) 銀賞
課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 管楽器と打楽器のための交響曲第2番 より 第2・3楽章 (J.B.チャンス)この自由曲そのものもきらびやかだけど、バンドのサウンドや非常にきらびやかで、チャンスの世界を的確に表現している。このバンドは、四国地方の古豪で、全国大会にも何度か出場している。少々ブラス系が、強すぎる感はあるが、アンサンブルも緻密で、心地良く音楽が響いてきた。 |
18 関東支部 群馬県代表 前橋市立第四中学校吹奏楽部 (指揮 : 新海弘光) 銀賞
課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 歌劇「タンクレディ」序曲 (G.ロッシーニ)ロッシーニの情感をうまく演出した演奏で、アンサンブルもしっかりと作り上げられていた。難を上げるとすれば、サウンド自体に艶がないのと、主旋律が明瞭に出てこない点だろう。しかし、躍動感溢れる演奏は、中学生らしくて好感が持てた。 |
19 関東支部 群馬県代表 前橋市立第一中学校吹奏楽部 (指揮 : 宮田玲子) 銀賞
初出場 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 (A.リード)非常にアンサンブル力のあるバンドで、個々の楽器の音も、バランスよく鳴り響いていた。もう少し木管系のサウンドに芯があれば、サウンドが締まったと思う。あと、ブラス系が、最初に目標としている音に到達しないのが惜しい。しかし、リズム感よろしくリードの世界を再現していた。 |
21 北海道支部 北見地区代表 紋別市立紋別中学校吹奏楽部
(指揮 : 浜幸雄) 銀賞 課題曲 D : 行進曲「青春は限りなく」 (奥村一) 自由曲 : イタリア奇想曲 (P.チャイコフスキー)チャイコフスキーの重厚な感じを、非常に安定感のあるサウンドで再現していた。ただ、ところどころで、個々の音が不明瞭になるのが残念。トゥッティでの音の響き等は、申し分ないので、その辺のバランスが取れれば、聞きごたえのある音楽が構築出来るだろう。 |
1 関東支部 埼玉県代表 川口市立川口高等学校吹奏楽部 (指揮 : 信国康博) 金賞 初出場 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 二つの交響的断章 (V.ネリベル)プログラム1番にして、非常にめりはりのある、主張を持ったサウンドが炸裂する。ネリベルの曲は、このバンドのサウンドには、ぴったりの選曲。音が縦横無尽に飛び回って、吹奏楽のオリジナル曲の醍醐味を堪能させてくれた。 |
6 関西支部 奈良県代表 天理高等学校吹奏楽部 (指揮 : 新子菊雄) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 「ハムレット」への音楽 (A.リード)この年より、谷口真先生が引退して、新たな時代へ。かつての金属的なサウンドから、より艶を持ったサウンドに移行して来た天理。この自由曲は、74年に苦杯をなめた曲。これでリベンジを果たした感じか。一糸乱れぬアンサンブルは、伝統のまま、これだけシンフォニックで美しいサウンドを持てば、鬼に金棒。クライマックスへの音楽作りといい、非のつけ所のない音楽は、やはりこのバンドが、日本の最高峰に君臨している事の証明だろう。 |
9 東北支部 青森県代表 青森県立弘前南高等学校吹奏楽部 (指揮 : 斉藤久子) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 小組曲 より 小舟にて、バレエ (C.ドビュッシー)コンクール常連のバンド。どんな楽曲を選んでも、的確にその曲が持つ世界を表現して来るこの学校は、ドビュッシーを選曲。余裕さえ感じられる演奏が心憎い。そしてここから、なんと、6団体連続で金賞バンドの演奏がスタートする。そしてこのバンドは、これで3年連続金賞受賞。 |
10 東北支部 秋田県代表 秋田県立秋田南高等学校吹奏楽部 (指揮 : 高橋紘一) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 交響曲 より 第4楽章 (矢代秋雄/天野正道)同じ東北のバンドでも、弘前南、花輪、そしてこの秋田南と、そのサウンド、そして選曲と、それぞれに個性を持っているのが面白い。しかし、この時代の東北の高校の部は、これだけ実力と個性を兼ね備えているバンドがトップにいると、その他の学校が代表になるのは指南の技だっただろう。この年は、日本の作曲家のナンバーを取り上げて、豊かな技術力と、音楽性で、文句なしの4年連続金賞を受賞。 |
11 東海支部 静岡県代表 静岡県立浜松工業高等学校吹奏楽部 (指揮 : 遠山詠一) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII (A.リード)冒頭から、豊かなブラスサウンドが響き渡る。このバンドは、個性はあまりないんだけど、模範的なオーソドックスなサウンドで、音楽を聞かせてくれる。課題曲も非常に模範的な演奏で、しっかりとまとめあげられていた。それにしても縦の線が完璧に揃った、非常に訓練されたアンサンブルは、小気味がいい。伝統に甘んじないで、常に新たな目標を持って、音楽にとりくんでいるのがよくわかる演奏だ。こういう豊かなサウンドは、聞く側の心も豊かにしてくれる。これで3年連続金賞受賞を達成。 |
12 東京支部 東京都代表 玉川学園高等部吹奏楽団 (指揮 : 高浪晋一) 金賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 戸外の序曲 (A.コープランド)冒頭の音の乱れで、一瞬ひやりとしたが、すぐに立ち直って、アメリカンサウンドを的確に再現してくれた。このところ、フランスものを取り上げて来たこのバンドだが、今年はアメリカものに挑戦。しかし、さすがに都会っ子のバンド。非常に艶やかなブラスサウンドは、群を抜いている。中盤以降のブラスアンサンブルは圧巻の一言。 |
13 西部支部 福岡県代表 中村学園女子高等学校吹奏楽部 (指揮 : 松澤洋) 金賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 狂詩曲「スペイン」 (E.シャブリエ)女子高バンドとして、この時代、圧倒的な力を見せつけていた中村学園。このバンドは、ブラス系と木管系のバランスが非常に絶妙で、非常にシンフォニックなサウンドを聞かせていた。その分、若干、ブラスサウンドに欲求不満が残らないわけでもないが、しかしこの圧倒的な演奏の前では、そんな事は、どうでもよくなるのも事実。昨年の衝撃的な金賞に続いて、2年連続金賞受賞。 |
14 関東支部 群馬県代表 群馬県立前橋商業高等学校吹奏楽部 (指揮 : 大木隆明) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 吹奏楽のための木挽歌 (小山清茂)かつてこの同じ曲を取り上げ、コンクールでの選曲システムに多大な影響を与えた、前橋商業。この年は、より充実した響きを求めて、編曲をし直して、再び、コンクールの自由曲に取り上げた。ややおとなしめの演奏という感じも否めないが、サウンドの豊かさが、それを打ち破る好演で、昨年の雪辱を果たし、金賞に返り咲いた。でも、和風以外の楽曲を演奏する姿も見てみたい気はする。 |
17 関東支部 千葉県代表 千葉県立銚子商業高等学校吹奏楽部 (指揮 : 小澤俊朗) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 楽劇「サロメ」 より 七つのヴェールの踊り (R.シュトラウス)昨年は5年連続金賞の招待演奏だった銚子商業。招待演奏の翌年は、いい成績を獲られない学校が多い中で、「サロメ」 を取り上げて、圧倒的な演奏と音楽性で金賞を受賞。再スタートを絶好の形で切った。この年は木管系のサウンドにより艶が増し、ブラス系もマイルドで、非常にシンフォニックなサウンドに仕上がって来た。再び黄金時代がスタートする。 |
21 中国支部 岡山県代表 就実高等学校吹奏楽部 (指揮 : 村松勲) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 初出場 自由曲 : 歌劇「ルイス・アロンソの結婚」 より 間奏曲 (J.ヒメネス)中村学園に続いて、またまた突き抜けたサウンドとアンサンブル力を誇る女子高バンドが登場して来た。その卓越したテクニックとサウンドで、初出場ながら金賞を受賞。ブラス系のサウンドが若干不揃いなのが気になるが、音楽全体の完成度も高く、中村学園のきらびやかなサウンドとはまた違い、芯のしっかりした、安定感のあるサウンドを全国にとどろかせてくれた。長時間の疲れた耳とからだが癒された感じだ。 |
2 関西支部 大阪府代表 大阪府立淀川工業高等学校吹奏楽部 (指揮 : 丸谷明夫) 銀賞
6年連続出場 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲 (G.ヴェルディ)既に、コンクールではお馴染となったバンド。歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲も、コンクールではお馴染の曲。冒頭から、非常に丁寧に音楽を作り上げている姿勢がよく出ている。ただ、サウンド自体に中低音が不足している為、ダイナミックレンジがやや物足りない。金賞団体との差は、この辺りに明確に表れていた。あと、木管系のピッチがいまひとつ安定していなかったのも惜しい。他はアンサンブルも素晴らしく、心地良かった。 |
3 北海道支部 北見地区代表 北海道遠軽高等学校吹奏楽部 (指揮 : 野宮敏明) 銀賞
課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートI (A.リード)冒頭のファンファーレから、鋭いブラスの音が耳に刺さってくるのが少々痛い。あと、主旋律が明確に全面に出てこないので、その辺のバランスを取って欲しかったのと、終始細かいミスが続出していたのも、残念。中盤の歌い上げ方は、非常に流麗だったが。 |
4 東北支部 秋田県代表 秋田県立花輪高等学校吹奏楽部 (指揮 : 小林久仁郎) 銀賞
課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 交響曲第1番 より 第4楽章 (D.ショスタコーヴィチ)常にシンフォニーの中でも地味な楽章を選曲して来るというユニークな存在の花輪高校。そのシンフォニックも響きも定評があるバンド。非常に訓練され尽くしたアンサンブルと、馴染みの少ない音楽を作り上げてくる譲歩津に拍手したい。 |
8 北陸支部 富山県代表 富山県立高岡商業高等学校吹奏楽部 (指揮 : 土井浩) 銀賞
課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : コラールとアレルヤ (H.ハンソン)きらびやかで引き締まったサウンドが非常に美しい。特にブラスサウンドが充実しているこのバンドには、最適の選曲で、ブラス音楽独特の世界を堪能させてもらった。 |
16 東海支部 愛知県代表 名古屋電気高等学校吹奏楽部 (指揮 : 松井郁雄) 銀賞
課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 道化師の朝の歌 (M.ラヴェル)コンクールの常連校。オリジナルを取り上げる事が多かったが、この年は、ドビュッシーに挑戦。しかしドビュッシーを再現するには、サウンドの色彩感がいまひとつ。しかし、完成度の高いアンサンブルと、音の鳴りは、さすがに伝統校の貫禄が漂っている。トゥッティのサウンドのバランスも絶妙で美しかった。 |
18 西部支部 福岡県代表 福岡工業大学附属高等学校吹奏楽団 (指揮 : 鈴木孝佳) 銀賞
課題曲 D : 行進曲「青春は限りなく」 (奥村一) 自由曲 : 狂詩曲「タラス・ブーリバ」 より 予言とタラス・ブーリバの死 (L.ヤナーチェク)この年は銀賞団体もレベルが高かった。気品溢れるマーチをそつなく演奏した課題曲、そして自由曲はヤナーチェクに挑戦。いつの時代もアグレッシブな姿勢を保ち続けるこのバンドへの評価は非常に高い。この年は、サウンド全体に艶が少々欠け、ぶっきらぼうになってしまっていたのが残念。それ生きがいのアンサンブル力や個々のテクニック等については、問題ない。次なる黄金時代へのプロローグが始まった感じか。 |
19 関西支部 兵庫県代表 兵庫県立尼崎西高等学校吹奏楽部 (指揮 : 中村弘之) 銀賞
課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 (A.リード)冒頭からなりのいいサウンドが響くが、もう少々ブラス系の音にo(`_')○があってもいいような気がする。少々輝き感に欠けるという感じか。木管系のサウンドは、骨太で質感のしっかりとした極上のもの。双方のブレンド具合が今後の課題か。後半のアンサンブル力には脱帽。 |
20 東海支部 三重県代表 三重県立白子高等学校吹奏楽部 (指揮 : 園田幸男) 銀賞
課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 歌劇「運命の力」序曲 (G.ヴェルディ)ここも冒頭から、豊かなサウンドが飛び出して来る。木管系もしっかりと主張を持ったサウンドになっている。しかし、やや艶に欠け、音楽自体がぶっきらぼうに聞こえてしまうのが残念。それぞれが持っている音楽への情熱を、より表情豊かなサウンドに変幻出来ると、感動の波も増幅すると思うのだが。そさは特に、最後のトゥッティの部分に出てくる。しかし、全体的な音楽の流れは、非常に心地良かった。 |
5 北海道支部 函館地区代表 函館北高等学校吹奏楽部 (指揮 : 宍戸雄一) 銅賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 交響曲変ロ長調 より "第1楽章〜序曲〜(P.フォーシェ) |
7 中国支部 山口県代表 山口県立下関西高等学校吹奏楽部 (指揮 : 友永次郎) 銅賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 序曲「フィンガルの洞窟」 (F.メンデルスゾーン) |
15 四国支部 香川県代表 高松市立高松第一高等学校吹奏楽部 (指揮 : 石川孝司) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : カレリア組曲 より 行進曲風に (J.シベリウス) |
22 東京支部 東京都代表 日本大学第二高等学校吹奏楽部 (指揮 : 佐竹正義) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 前奏曲とパラグラムス (R.ウォッシュバーン) |
1 関西支部 兵庫県代表 関西学院大学応援団総部吹奏楽部 (指揮 : 井上勝義) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 交響詩「ローマの松」 (O.レスピーギ)課題曲は、完璧なアンサンブルは表現力で、他の追随を許さない演奏。自由曲も、後半のクライマックスまで、全く動じる事なく音楽を作り上げていた。昨年、苦杯をなめただけに、この年はかなりの意気込みで、出場したのだろう。 |
4 関東支部 神奈川県代表 神奈川大学吹奏楽部 (指揮 : 小澤俊朗) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 夜想曲 より 祭り (C.ドビュッシー)課題曲から、少々アンサンブルの乱れが目立つ。自由曲も、ドビュッシーの情感を再現するまでには至らなかったが、全体を通して、減点の少ない演奏だったのが幸したようだ。これで神奈川大学は2年連続金賞受賞。 |
6 東京支部 東京都代表 駒沢大学吹奏楽部 (指揮 : 上埜孝) 金賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : バレエ音楽「中国の不思議な役人」 (B.バルトーク)非常にダイナミックレンジの広いサウンドに、完璧なアンサンブルで、聞く者を圧倒する。木管系が非常に艶のあるサウンドを持っているので、ブラス系とブレンドされた時の音楽が非常美しい。自由曲もお得意のバルトークで、アンサンブルも全く乱れる事なく、バルトークのもつ色彩を、的確に表現意する演奏だった。 |
8 関西支部 大阪府代表 近畿大学吹奏楽部 (指揮 : 辻井清幸) 金賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 黙示録 (R.ジェイガー)この手の自由曲のサウンドって、昔は、関西学院の得意技だったんだけどね。しかし、このバンドは、ブラス系が、よ〜く鳴り響く。ま、それがうるさくならないところが、このバンドが長年高い評価を受け続けてるポイントなんだけどね。とにかく個々の楽器のサウンドも、テクニックも、かなりのレベルまで来ている。今後、どんな方向に音楽的なはけ口を求めていくのか、注目していたい。指揮は、尼崎吹奏楽団の辻井氏が、この年はお振りになったんだね。 |
2 東京支部 東京都代表 東海大学吹奏楽部 (指揮 : 上原圭嗣) 銀賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : 交響詩「ローマの祭」 より 主顕祭 (O.レスピーギ) |
3 東海支部 三重県代表 三重大学吹奏楽団 (指揮 : 沖公智) 銀賞 課題曲 E : 行進曲「朝をたたえて」 (湯山昭/岩河三郎) 自由曲 : ディオニソスの祭 (F.シュミット) |
7 西部支部 福岡県代表 福岡大学応援指導部吹奏楽部 (指揮 : 渡部州) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII (A.リード) |
5 北海道支部 函館地区代表 北海道教育大学函館分校吹奏楽部 (指揮 : 寺中哲二) 銅賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 序章 (R.ジェイガー) |
9 東北支部 宮城県代表 東北学院大学シンフォニック・ウインド・アンサンブル (指揮 : 遠藤茂俊) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 (A.リード) |
10 西部支部 鹿児島県代表 鹿児島大学吹奏楽部 (指揮 : 島田賢次) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 (A.リード) |
1 東海支部 静岡県代表 ヤマハ吹奏楽団 (指揮 : 原田元吉) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 交響的断章 (保科洋)職場の部の常連、ヤマハ。さすがに楽器の会社だけあって、個々の楽器の鳴りが違う。同じ課題曲を聞いてても、全く違う曲に聞こえるぐらいの差がある。羨ましい限りの環境だね。勿論奏でられる音楽も素晴らしい。このバンドは邦人作品を好んで取り上げるが、この年も、吹奏楽の世界ではお馴染のこの楽曲を、きらびやかなサウンドで、魅せてくれた。ヤマハ浜松はこれで、5年連続金賞受賞。 |
4 関西支部 大阪府代表 阪急百貨店吹奏楽団 (指揮 : 鈴木竹男) 金賞 課題曲 E : 行進曲「朝をたたえて」 (湯山昭/岩河三郎) 自由曲 : 序曲「ルイ・ブラス」 (F.メンデルスゾーン)昨年、一昨年と金賞から遠ざかったていた、常勝阪急のリベンジが叶った年。課題曲はお得意のマーチ。さすがにデパートのバンドだけあって、マーチはお手のもの。非常に楽しく和やかなマーチを満喫させてくれた。さて、自由曲。木管もブラス系も、非常に艶のあるサウンドで、メンデルスゾーンの情感を、的確に演出していた。最後は少々息切れ気味ではあったが、なんとか持ちこたえてクライマックスを迎えた。職場の中でも特にデパートという、コンクールを優先出来ない立場で、ここまでまとめ上げたのは天晴れである。 |
5 西部支部 福岡県代表 ブリヂストンタイヤ久留米工場吹奏楽団 (指揮 : 小山卯三郎) 金賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 (O.ニコライ)こちらも、職場の部の常勝バンド。この年は、非常にシンフォニックなサウンドで、オペラからのナンバーを奏でてくれた。木管系のピッチがやや不安定なのが気になるが、演奏が安定しているのがいい。あと、音と音の連携がスムースで、音楽の流れが最後までたゆたう川の如く、繋がりがスムースなのが非常に心地よかった。最後まで息切れせずに盛り上げるところは、さすがだ。 |
6 東京支部 東京都代表 ヤマハ吹奏楽団東京 (指揮 : 高倉正巳) 銀賞 課題曲 B : プレリュード (浦田健次郎) 自由曲 : バレエ組曲「ロデオ」 より カウボーイの休日 (A.コープランド) |
8 中国支部 広島県代表 電電中国吹奏楽団 (指揮 : 佐藤正二郎) 銀賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 組曲第3番 より マーチ、ワルツ、ロンド (R.ジェイガー) |
2 東北支部 岩手県代表 新日本製鉄釜石製鉄所吹奏楽部 (指揮 : 二瓶彰記) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 組曲第2番 (R.ジェイガー) |
3 関東支部 神奈川県代表 日本電気玉川吹奏楽団 (指揮 : 湯本節) 銅賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 序曲「祝典」 (F.エリクソン) |
7 北海道支部 日胆地区代表 新日本製鉄室蘭吹奏楽団 (指揮 : 小田才助) 銅賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 幻想交響曲 より 第4楽章 断頭台への行進 (H.ベルリオーズ) |
5 関東支部 千葉県代表 銚子ウインドアンサンブル (指揮 : 玉城博) 金賞 初出場 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲 (G.ヴェルディ)初出場にして金賞をかっさらったこのバンド。取り上げたのは、コンクールでもお馴染の曲。しかし、冒頭から若干ではあるがアンサンブルに乱れがあるのと、細かいミスが目立つのが残念。しかし、サウンドは非常に艶があって、耳辺りが良い。ただ、中盤はテンポ設定がやや早めな為か、時折サウンドが不明瞭になってしまうのが惜しい。この年は、一般の部が、若干、レベルが低かったようだ。金賞団体の数も少ないしね。しかし、このバンド、ブラス系の艶は、大会を通じても、一線級のものだ。木管系の充実が望まれる。 |
7 中国支部 島根県代表 出雲吹奏楽団 (指揮 : 片寄哲夫) 金賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 「チェスター」序曲 (W.シューマン)蒲郡、そして尼崎と、常勝バンドが不調の中、気を吐いたのが、出雲。指揮者はかつて、出雲一中の黄金時代を築いた先生。恐らく出雲一中の卒業生を中心に作られたバンドなのだろう。冒頭、ややピッチが不安定なのが気になるが、ブラスが登場するや、その艶のあるサウンドが、心地よくからだにしみいってくる。その後は、アンサンブルもすこぶる正確で、さすがに、かつて訓練のゆきとどいた生徒達が集結しただけのことはあるという感じだ。最後までアンサンブルも崩れる事なく、音楽を運ぶのはさすが。 |
1 東海支部 愛知県代表 蒲郡市吹奏楽団 (指揮 : 山本誘) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : スラヴ狂詩曲第2番 (C.フリードマン) |
2 関西支部 兵庫県代表 尼崎市吹奏楽団 (指揮 : 辻井清幸) 銀賞 課題曲 E : 行進曲「朝をたたえて」 (湯山昭/岩河三郎) 自由曲 : 交響曲第4番 より 第4楽章 (P.チャイコフスキー) |
6 東京支部 東京都代表 豊島区吹奏楽団 (指揮 : 八田泰一) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : 交響詩「海」 より 風と海との対話 (C.ドビュッシー) |
9 東北支部 福島県代表 郡山吹奏楽団 (指揮 : 荒川健秀) 銀賞 課題曲 A : フェリスタス (青木進) 自由曲 : ロシアの教会音楽 (A.リード) |
10 西部支部 福岡県代表 大牟田奏友会 (指揮 : 吉永忠晴) 銀賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : マスク (F.マクベス) |
3 北陸支部 石川県代表 金沢吹奏楽研究会 (指揮 : 金田明彦) 銅賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 交響的舞曲第3番「フィエスタ」 (C.ウィリアムズ) |
8 四国支部 高知県代表 鏡野中学OB吹奏楽団 (指揮 : 宮地憲一) 銅賞 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : 喜歌劇「詩人と農夫」序曲 (F.スッペ) |
4 北海道支部 札幌地区代表 札幌市民交響吹奏楽団 (指揮 : 坂井繁) 失格 課題曲 C : 幻想曲「幼い日の思い出」 (藤田玄播) 自由曲 : ロシアのクリスマス音楽 (A.リード) |