★目的
問題解決の最適な手法を理解し、問題が起きた時に迅速に原因にたどり着き短時間での原因究明を可能にする。そして二度と同じ間違いを繰り返さないようにし、かつ類似問題についても再発防止策を適用できるようにする。そして単に手法の習得に終わらず広く実務に適用し社会の役に立てるように活動すること。
★業務内容
・問題解決法『砂時計理論』を伝授します ⇒ セミナー開催
・具体的な事案の問題解決をお手伝いします ⇒ 個別相談
・より良い思考法をあみ出していきます ⇒ 思考法研究会
★6月のセミナー開催日 : ⇨ 詳細はこちら
7月15日(土)、7月22日(土)、7月29日(土)
★問題解決プロセス
一般に問題が発生すると、何が起きたのかを正確に把握するために行動を起こします。これを初動動作といいます。最初に大切なのがこの初動動作をいかに素早く開始するかということです。これが遅れるとお客様や相手方等に大きな迷惑がかかり、損害額が多くなります。また原因追求のための証拠が散逸する危険性が高くなり原因不明の結末に陥ることになります。そしてこの初動段階で、できるだけ多くの情報を入手し、現象を整理し、原因を推定し、検証をし、根本原因を確定していきます。多くの場合は今までの経験値や既存の知識だけで解決できるのが普通です。これが一般的に仮説検証法というもので、簡単で単純な事案の場合には大変有効です。我々は知らず知らずのうちにこの仮説検証法を日常的に実践しているのです。そして、一般的に問題解決プロセスは、問題発生ー現象把握ー問題把握ー問題分析ー原因究明ー原因特定ー検証ー技術的根本原因確定ー当該対策の各ステップを経て進行します。ここまでで終了すると、全く同じ問題は再発しませんが、同じような類似問題は多発してしまいます。
★問題解決の砂時計理論
そこで登場するのが砂時計理論です。この理論の存在意義は類似問題まで含めて広範囲の問題の再発防止策を実施すること、及び難解な場合です。ここで難解な場合とは理論的に現象と原因がうまく結びつかない場合です。この場合が大きな問題であり、この理論の期待されるところです。この時の解決手法を詳しく説明します。これが砂時計理論の前半部分でです。この前半部分プロセスでは技術的な根本原因を見つけ出すことを目的とします。問題が発生した状況からいろいろな原因が推定され、この原因の候補として多くの項目が指摘されますが本当の原因が不明の状態に陥ることが多々あります。そこで原因を絞り込むことを第一の目的として検討し技術的根本原因を確定していきます。これが砂時計理論の前半部分です。
次に確定した技術的根本原因を元にして、5W追究(なぜなぜ追究)により組織的原因を究明し、同じような問題が再び発生しないように、再発防止策の立案を行います。問題解決の目的は単に原因究明で終わるのでなく、最終的にはこの再発防止策の立案と実行が重要なのです。このプロセスをまとめると、5W追究ー組織的原因ー再発防止策となります。これが砂時計理論の後半部分です。
本理論の特徴は、問題発生から再発防止策までの一連のプロセスを前半部分と後半部分に分け、それぞれ違った最適な方法で原因を追究することにあります。つまり、前半部分は仮説検証法とロジックツリーを事案の難易度に合わせて使い分けることが特徴です。後半部分は因果関係つまり論理的つながりを重視し、なぜなぜ追究法を使って組織的原因を見つけて行くことが特徴です。

図 砂時計理論
★問題解決における基礎概念
・5W追究
・ロジカルシンキング
・ロジックツリー
・仮設検証法(仮説思考)
・MECE
・フレームワーク
・KT法
・RCA (Root Cause Analysis)
・時系列図
・5W1H
★関連サイト
・問題解決に役立つ書籍
・トピックス