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本サイトの由来と趣旨


私は、1990年代の後半から国籍裁判がきっかけとなって、様々な活動を始めるようになりましたが、その一つが各地での勉強会の開催でした。国籍裁判をボランティアで手伝っていた人が事務局を引き受けてくれて、主に東京や関西で勉強会を開催しました。その趣旨は、NGOの人たちも自分で法律を調べるようになってくれることを期待していたからです。しかし、そのような目論見は、みごとに裏切られてしまいました。

最初は、NGOの人たちが多数参加してくれましたが、皆さん答えを教えて欲しいだけであり、いくら私が調べ方を説明しても、自分では調べようとしてくれませんでした。そのうち、ある士業の人たちが大挙して来るようになりましたが、その人たちも、自分の抱えている案件の答えが欲しいだけであり、私は、いわばボランティアで仕事の手伝いをさせられているような気持ちになりました。

ただそのような士業のなかに、法律情報を提供するサイトを立ち上げた人がいて、その人が作成したページは有料でしたが、私がコンテンツを提供したページは、無料で公開すると申し出てくれました。そのうち私もホームページビルダーを使って、自分でサイトを立ち上げたので、その人のサイトから私のコンテンツを引っ越させてもらいました。これが本サイトの由来です。

「国際家族法資料集」のURLが<http://wwr2.ucom.ne.jp/myokuda/shiryoshu.html>となっているのも、そのような由来からです。最初は、主に国際家族法関係の情報(国籍・戸籍・入管を含む)を掲載し、徐々に外国法情報や国際取引法など、範囲を広げるようになりました。そのような経緯は、サイトの更新案内の宛先にも表れています。最初は、主に実務家(弁護士を含む)やNGOの人たちにBCCメールを送っていましたが、そのうち同業者(国際私法の研究者などの大学教員)など、様々な人に更新案内を送るようになりました。とくに昨年の手首の骨折、そして退職の1年前倒しなどから、「健康管理」や「生活情報」などのページを作るようになったのは、近況お知らせの意味があります。

誰に更新案内を送るのかは、私のほうで判断させて頂いております。なかには、興味を示してくださる人がいる一方で、「もう更新案内は要らない」と申し出られる人もいます。これまで2名、同業者(国際私法の研究者)の中で、そのような人がいらっしゃいました。他にもそのような人がいらしたら、お手数ですが、ご一報頂ければ、直ちに送信を停止しますので、よろしくお願い申し上げます。


2022年10月13日

奥田安弘



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