ストリップショー関連法令の整理
ストリップショーに関連した法令上のリスクの洗い出し

ストリップショーという存在そのものが法的リスクを内在している。性的好奇心をそそるため裸の女性を見せる興行という 非常にプリミティブな次元で考えても、結局は一番見せてはいけないものこそ一番好奇心をそそるものだと言えよう。 そういう意味で単純に、法律上見せてはいけないものを見ることができるという興行は、人間のプリミティブな好奇心を そそることは間違いない。但し、当然それに伴うリスクを天秤にかける必要はある。
しかしストリップショーの素晴らしさは、そのようなプリミティブな好奇心を満たす生業を超越して舞台芸術へ昇華したこと にある。時代の流れとともにそのウェイトは変化してきても、ストリップショーは、常にエロスと芸術性の2面性を持ち続け てきた。時代に対応しこの二つの欲求の微妙なバランスをとることはストリップショーの宿命かも知れない。エロティックな 女性の美しさをを追求していく限り、公然わいせつとの間で表現の自由の限界と戦うことになる。
インターネットなどを通して性的好奇心を簡単に満たせる時代となり、ただでさえストリップ劇場は衰退の道にある。 そこへさらに追い討ちをかけるように、警察の摘発の手が入り営業停止などに追い込まれてしまうと、益々劇場経営は 苦しくなり存続が危ぶまれてしまう。せめてこのようなリスクから身を守る手はないものだろうか?
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。劇場経営者は百も承知のこととは思いつつ、ストリップの関連法令を整理し、 劇場経営に関わる法的リスクを洗い出したい。万全のリスク対策を整え、堂々と社会的責任も果たした健全経営の ストリップ劇場の誕生を夢見て。

以下に関連法令を列挙します。法律・法令名は条文(電子政府の法令データ提供システム)にリンクしています。
解説については、徐々にアップデート・見直しなどしていきたいと思います。

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 【解説】
刑法
興行場法
組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律
売春防止法
児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律
労働基準法
職業安定法 【解説】
児童福祉法
出入国管理及び難民認定法
労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律
法人税法
所得税法