舞台芸術(庶民文化)のハコとしてストリップ劇場

渋谷道頓堀劇場、フランス座、浅草ロック座、TSミュージック

以前、日経新聞において、「魅惑の芸、過去を脱ぎ捨てる」と題した記事があった。 (1995年6月18日、文化部・西村顕治氏)
ヌード劇場を大衆芸能のわき役に位置する広義の庶民文化としてとらえ、 1947年の「額縁ショー」初公開迄遡る歴史を振り返り、当時苦しい状況下にあった 劇場の状況や過去を脱ぎ捨て方向転換を試みている劇場が紹介されていた。
この記事はその後の私自身のストリップ観に大きな影響を与えた。
その後6年余の歳月が流れ、一旦劇場を閉めた道劇は、札幌に再起し、 渋谷に復活して戻ってきた。世の中の状況は変化し、ストリップ劇場も時代に 合わせた変化を遂げていかねば生き残ってはいけない。しかしながら、不易流行 という言葉があるように、時代とともに流行は移り変わっても、変わらない価値 =流されずに堅持すべきものがあるように思う。その答えは持ち合わせていないが、 ストリップを広義の庶民文化(私は舞台芸術だと思ってる)としてとらえていくこと、 そのあたりに、ストリップ劇場生き残りのヒントあるではないか。

道頓堀劇場
浅草フランス座
浅草ロック座
TSミュージック