古樹紀之房間

            古代及び中世氏族の系譜関係

   

 古代氏族系譜集成の補遺的なものも含めて、主に系譜関係の考察・検討を記載します。
 目次は掲載順にあげています。また、記事は適宜、気づいたところで、適宜、追捕修正しています。だから、当初に掲載した日付は生きていますが、一応の目安だということです。
   ※『古代氏族系譜集成』の説明と現時点での利用留意点については、次へ 

 同書では、鈴木真年・中田憲信が明治期に収集した膨大な系図などを含め、現存する古代氏族の系図のあらゆるものを全国各地で探し、これらが整合的に考えられるように整理したものです。ここのHPで考察する諸氏の系譜についても、明治期の真年や憲信ばかりではなく、太田亮博士や佐伯有清博士なども含め、管見に入る様々な学説・見解をも考慮して、日本列島における大きな歴史の流れのなかで古代・中世の諸氏の系譜や歴史の原像・原型を鋭意探っていきたいという主旨で、試論も含めて書き綴っています。ご関心のある個所があれば、是非ご覧ください。


 


00 古代史と系譜・系図の研究の原点に関する雑考  (2020.12.11掲上)

    関連して、時間と古代暦に関する2題
      (1) 時間と暦の話
      (2) 倭地と韓地の原始暦 

    関連して、 わが国の系図研究の歴史
            ─その研究対象と研究者たち─     (2023.05.07掲上)

    関連して、 江戸後期の譜牒学者、田畑吉正 (2020.12.16掲上)

鈴木真年翁の系譜収集先−併せて「越中石黒系図」を論ず 
  
1988/3一応完成、『家系研究』第19号,20号(1988/7、88/12)に掲載。
  その後に内容的に少し追加・補正あり。   
  主な内容は、明治期の系図研究において大きな業績を残した鈴木真年翁の紹介とその収集系譜の若干の説明です。一部を宝賀会長の著『越と出雲の夜明け』に掲載しています。

     真年翁の収集先
     越中国石黒氏の研究
     明治の華族の呈譜   など。

     「越中石黒系図」の偽造問題   (07.1.12掲上)
     
利波臣氏のその後─越中石黒氏の末裔たち (2020.11.25掲上)

     鈴木真年の別名での系図研究業績 (2016.1.22掲上)
       
早稲田大学図書館に所蔵の『真香雑記』などについて触れています

中田憲信と『南方遺胤』
  
1999/3に一応完成、現在まで雑誌掲載なし。その後に内容的に少し追加・補正あり。真年翁と同門で同好の士・中田憲信の経歴・著作についての紹介と考察です。  
  内容は、

    (1)中田憲信関係の著作
    (2)憲信の経歴等
    (3)『南方遺胤』について

 
『神別系譜』と編者中田憲信(増補版  (2023.04.14掲上) 
  
『姓氏と家系』第26号(2021年11月)に掲載された稿の増補版です。東博所蔵の『神別系譜』など、憲信関連の諸著作についての紹介です。

系図の検討方法についての試論   
  
太田亮博士の系図検討法なども含めて、系図をどのように考えるか、その真偽を検討する方法・ポイントはどうか、現存系図の原型、史実の原態をどのように探るのか、などを試論として述べます。

  とくに 中世系図についての検討方法もあげます。

  (参考) 系図研究の基本文献

姓氏氏族概観試論一部。ここで掲示する説明と目次
  
古代からの姓氏について概観したうち、ここでは源平藤橘の四姓についてまず掲上し、追加して物部氏族、大伴氏族・久米氏族や和邇氏族・多氏族・阿倍氏族を掲上しています。 
『古代氏族系図集成』で記述したものの増補ですが、ほかに掲上ご希望の氏族があれば、ご連絡に応じて、掲上を考えます
    

    (1)清和源氏概観
    (2)桓武平氏概観  〔補論〕薩摩平氏と南方神社について 
    (3)藤原氏概観
    (4)橘氏概観

    (5)物部氏族概観  (03.11.9 掲上)
    (6)大伴氏族・久米氏族概観 (03.11.23掲上)

    (7)和邇氏族概観  (03.11.16掲上)
    (8)多氏族概観    (03.11.16掲上)
    (9)阿倍氏族概観  (03.11.16掲上)

   (10)吉備氏族概観   (05.5.7 掲上)
   (11)毛野氏族概観   (05.5.7 掲上)

   (12)中臣氏族概観   (09.5.10 掲上)

前田利家の系譜  
  
NHK大河ドラマの主人公の系譜を試論的に考えてみました。
 (備考追記)として、織田氏と『武功夜話』など『武功夜話』の真偽性 
についても記述しています。

秀吉と家康とを繋ぐ青木一族   (02.2.16掲上)
  
戦国期に生きた青木一族と秀吉・家康との関係について記述しました。

作家有島武郎の家系 −系譜仮冒例の一検討−  (02.2.24 掲上)
  
1998/12 完成。『旅とルーツ』第78号、79号(1999/11、2000/5)に掲載。
   内容は、

    (1)偽書・偽系図とは何か
    (2)有島氏の系図
    (3)土佐中央部の古社と奉斎者

8 南北朝時代頃の美濃斎藤氏   (02.3.14 掲上)
  
系図が必ずしも分明ではない南北朝時代頃の美濃の斎藤氏について記述しました。

9 三好長慶の先祖   (02.11.24 掲上)
  
阿波の三好氏の動向とその出自が果たして清和源氏小笠原一族かどうかを検討しました。
   『旅とルーツ』第81号、82号、83号(2001/5、2001/12、2002/5)に掲載。その後、『歴史研究』誌に若干の追補のうえ掲載しています。
   内容は、

    (1) 三好氏への問題意識と関係資料
    (2) 阿波の小笠原氏の歴史
    (3) 三好氏の動向と系譜
    (4) 阿波の小笠原一族と三好一族の分布
 
    〔本稿についての応答〕 (1) (2)
    〔三好三人衆についての雑考〕
    〔板野郡七条城主の七条氏〕 (06.5.21掲上)

10 伊達一族とその起源   (02.12.30 掲上)
  
戦国奥羽の雄・伊達氏の遠祖と初期段階の系譜について検討しました。雑誌などには未掲載。
   内容は、

    (1) 伊達氏の発生と初期段階の人々
    (2) 伊達氏の遠祖と出自についての試論
    (3) 伊達一族の諸氏
     但馬伊達氏の系譜とその応答

11 常陸国久慈郡助川郷と助川氏一族  (03.11.30 掲上)
   
現在の茨城県日立市域に居た中世室町期の豪族についての検討です。

12 米津氏と駿河国駿東郡の大森氏  (04.7.25 掲上)
   
三河の小土豪から幕藩大名となった米津氏とその出自氏族についての考察を試論として取り上げました。

13 美濃の土岐一族の系譜各題  
  (1) 『古代氏族系図集成』に見る土岐一族
      −土岐一族関係系図の各種検討(試論)−   (04.12.1 掲上)
     
2004.11.21に開催の美濃源氏フォーラムの際の講演資料を基に記述したものです。

  (2) 明智光秀の系譜 
      
光秀の系譜の謎に挑戦するもので、最近また再挑戦も試みたところです。

     明智光秀の系譜 T(要約版)           (20.11.2 掲上)
     明智光秀の系譜 U(詳細版)
      −「宮城系図」の検討を通じてみる−           (04.12.4 掲上)

  (3) 大名家生駒氏の先祖と土田頼久の位置づけ    (04.12.5 掲上)

  (4) 織豊期の土岐庶流の武家諸氏            (12.7.22 掲上)

14 江戸山王社家の系譜  (05.2.28 掲上)
   
上記1の論考「鈴木真年翁の系譜収集先」の補論でもあり、応答欄の江戸・柴崎氏にも関連します。

15 南北朝動乱期の抹殺された宮将軍・尹良親王
 −『浪合記』の再検討−  (06.8.14 掲上)

16 三河の大河内氏とその同族                (06.9.13 掲上)

17 松平長忠と小豆坂合戦                   (06.9.25 掲上)
     −平野明夫著『三河松平一族』を読みつつ松平氏を考える
    
 その後に加筆もあります。

18 加賀国江沼郡起源の山岸氏について          (07.6.10 掲上) 
併せて、『美濃国諸家系譜』の紹介

19 国宝「海部氏系図」への疑問                (07.8.10 掲上)
   
国宝指定がなされた「海部氏系図」について、様々な大疑問があって、史料としてとても信頼しがたいものであることを記します。
  これに関して 
「海部氏系図」及び「勘注系図」についての応答など もあります。 

  国宝『海部氏系図』の偽造性
     
─丹波国造に関係する諸系図の具体的な比較─      (23.4.10 掲上)

  『医心方』撰進の丹波康頼の祖系
            ─丹波国造とその同族を考える─     (23.04.18 掲上)


20 河内の赤坂城守将の平野将監の一族          (07.9.3 掲上)
      −ある中世系図の検討方法 (1)
   
楠木正成の部将であった平野将監とその一族の変遷をとりあげました。

21 下館城主の水谷蟠竜斎の先祖               (07.11.24 掲上)
      −ある中世系図の検討方法 (2)
   
戦国末期の常陸西南部の猛将水谷蟠竜斎の系図をとりあげました。

22 「天孫本紀」物部氏系譜の検討               (08.7.28 掲上)
   
古代氏族系譜の代表的なものとして、「天孫本紀」物部氏系譜を取り上げ、『姓氏録』や各種資料を基礎に、多角度から検討を加えます。その結果、意外な形が見えてきました。かなり長くなりますが、(補論の展開)まで、併せてご覧下さい。

23 稲葉一鉄の先祖 −
美濃の稲葉氏の系譜−          (08.8.3 掲上)
     
24 長髄彦の後裔とその奉斎神社                (08.8.23 掲上)

25 陸奥の塩竈社家                         (08.8.27 掲上)

26  土佐佐川の深尾氏と藩主山内氏の系譜           (10.5.1 掲上) 

27 江北の浅井氏一族とその先祖                 (10.5.9 掲上)  
     三河の橘氏族浅井氏の出自についての応答を掲上 (10.8.21)

28 秀吉正室高台院の家系                    (13.1.4 掲上)

29 竹中半兵衛の祖系と一族                   (13.2.17 掲上) 

30 甲斐国造の系譜と一族                    (16.10.23 掲上)

31 県犬養三千代の祖系                      (17.1.13 掲上) 

32 遠江井伊氏の系譜                       (17.3.17 掲上)
   
大河ドラマで放映された井伊氏の系譜を取り上げ、多くの史料をもとに再考察しています。

33 向日神社六人部氏の祖系に関する試論            (21.2.06 掲上)
   先に「六人部連本系帳」の偽作性を説きましたが、それでは、六人部氏の系譜原態はどうだったのかを改めて検討した結果の試論です。その結果、「天孫本紀」尾張系譜への疑問がまた増えました。


 
    
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